起きて初めて祝日だということに気がついた。お得すぎる。
今日は結構本を読んだ。
最近までKindle Unlimitedは雑誌やビジネス本を読むのにしか使っていなかったが、意外といろいろな本が読める。その中にジョージ・オーウェルの本もあったので読んでみたが、かなり面白かった。
読んだのはこれ↓。2022年に読んでよかった本トップだ。
ここで書かれている、(オーウェルが書いた当時の)今後の見通しといったものの正確さが面白いのはもちろんのことだが、個人的にはインテリについての洞察(+ナショナリズム、反ユダヤ主義といったものの解剖)が1番面白かった。
これを読めば、人類が精神的に何一つ進歩していないのがわかる。オーウェルが生きていたころ、「労働者が要求しているのは~~(中略)飢えない程度の食料、四六時中失業の恐怖に襲われる状態からの解放、子どもに公平な機会を与えられるという安心、1日一度の入浴、適切な頻度で清潔な下着やシーツに取り替えられること、雨漏りがしない屋根、そして1日の仕事が終わった後に余力を残してくれる程度の長さの労働である」(上掲書内「スペイン内戦回顧」より)。これは最後の1つを除けば、少なくとも先進国では大部分の人が手に入れているものだと信じている。そういう意味で、人類は進歩してきたものと思う。
そういった進歩はあれど、人々が1940年第にナショナリズムやファシズムや共産主義を受け入れていたのとほぼ同じやり方で、2020年代の我々も何かを信じているようだ。
何かへの意見を持つことよりも、そういった意見を持つ自分に自覚的になること、そこからもたらす(ポジティブ・ネガティブ両面の)結果に自覚的になること、これはいつまでも私を含めた人類には難しすぎるのかもしれない。