シャツとソックスの日記

@shatsutosokks の日記帳です。

2022/12/3「関ヶ原の古戦場に行った」

昨夜、名古屋に来た。

 

1日目の目的は関ヶ原の戦いミュージアムだったが、写真を撮りそびれてしまったので写真はほぼない。

関ヶ原の戦いは近世以前の日本では屈指の規模と政治的な結果を生んだ重要な戦いだが、そんな戦いがどんな場所で繰り広げられたのか、前々から気になっていた。

私の関ヶ原知識は「風雲児たち」(みなもと太郎)と歴史の教科書くらいしかソースがないのだが、正直いって実際に来てみるとその小ささに拍子抜けしてしまった。

両軍合わせて17万人程度の人数が集結して戦うには、いささか狭いように感じられたのだ。ワーテルローの戦いが繰り広げられた古戦場には行ったことがあったが、あそこがフランドルの大平原の只中というだけあって20万人だろうが100万人だろうが受け止められるだけのキャパシティのある戦場だったのに比べると、関ヶ原は急峻な山にぐるっと四方を囲まれた小さく平坦なところで、大垣・岐阜方面に抜ける谷間のみが大勢で通行できそうな様子だった。

たしか、明治期に関ヶ原の戦いの布陣図を見たドイツ人が西軍の勝ち以外ないと判断したという話があったと思うが、布陣図と地形とを実際に見比べてみると、私もそのようにしか感じられなかった。どう考えても東軍は包囲されているし、これで西軍が負けるとは信じられない。

と、いうことが実際に来てよくわかった。

 

来てみて思ったが、関ヶ原の古戦場はよく整備されている。

まず、関ヶ原駅から近いところにミュージアムがある。駅を出て右に歩き、線路をまたぐとすぐその建物が見える。駐車場もたくさんあるが、駅からも近いという素晴らしい位置だ。駅からの途中の道には東首塚という、戦死者を弔う場所とされる箇所があるのでお参りしておこう。

ミュージアムは5階建てで、新築とは言わないまでもかなり新しそうに見えた。ミュージアムのスタッフさんはとてもホスピタリティにあふれているし(親切にいろいろ教えてくれた)、入場券も800円とリーズナブルだ(しかもキャッシュレス払い対応。Paypayなど対応していない支払い方法も多いが、メルペイは対応していた)。新しそうなだけあって、映像なども展示に組み込まれており見応えがある。

 

ここの設備で何より素晴らしいのは、5階にある展望デッキだ。

ほぼ全周にわたってガラス張りのため、少し高い位置から関ヶ原全体を見渡すことができるので、戦闘への想像力が非常に掻き立てられる。ここだけで元を取ったと感じた。おすすめだ。

 

最後に電車で行く人にはお役立ち情報↓