ビスマルクの「愚者は経験に学び、賢者は歴史から学ぶ」、もっと直訳すると「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶことを好む」という言葉がある。
たしかに、他人の経験から学ぶことは重要だ。他人の経験がどうなったのかを観察し、その理由を考えるというのは、自分の誤りを避ける方法としてとても優れている。
ただ、個人的には、他人の経験から学ぶよりももっと大事なものがあるのではないかとも思う。それは、「誰の経験から学ぶか」だ。
当たり前ではあるが、自分の周りにはいろいろな人がいて、いろいろな経験をしている。その中で、誰のどのような経験が自分にとって有益なのかがわからなければ、なんとなく目についた経験を見て学ぶことになる。そんな状態であれば、自分や他人のどんな経験からも何も学ぶことができないか、学んだとしてもまあ間違いは避けられないだろう。
この「誰の経験から学ぶか」見極めるセンスは磨くのが非常に難しい。ただ、あえていうのであれば、最初は成功した(=目的を達成した。以下も同じ意味で使っている)経験から学ぶことをオススメする。私も大抵の場合でそのようにしているし。
成功した経験は最初から多くの誤りを避けているし、成功に必要な要素も含んでいる(だから成功している)。ここから学んで自分の行動に活かしていけば、「どんな経験がお手本になるのか」というセンスも磨かれていくものだと思う。
例えばこの間、英検1級に合格した時は、↓のような成功した(今回で言えば、合格した)経験から大いに学ばせてもらった。
2022/12/2「英検1級合格した!」 - シャツとソックスの日記
こんなふうに、成功した経験から学んで成功した人がいるので、少しは有効なやり方だと思う。まあ、難しいんだけど。