最近気づいたが、岩波科学ライブラリーの本もKindle Unlimitedにたくさん入っている。しかもちゃんとコストをかけて電子書籍はリフロー版にしているので、マーカーなども引けるありがたい仕様でだ。月に1冊こういう本を読めるだけでもKindle Unlimitedの月会費のもとをとっている気がする。
今日はオノマトペの謎を読んだ。オノマトペとは？ というところから始まり、オノマトペの研究成果について、論文集みたいな内容の章が続く本になっていた。まあ、なーーんも知らん人がこの本を手に取って読むことはあんまりないだろうから、これくらいでちょうどいいと思う。ガチガチとした(オノマトペ)本というほどでもなく、読みやすくしようという工夫もあったし。
個人的に面白かったのは1章の「「スクスク」と「クスクス」はどうして意味が違うの？」と、8章の「「モフモフ」はどうやって生まれたの？」。
高校の現代文で、言葉の意味と形態には関連がない(例えば、たぬきは「たぬき」と呼ばれる理由はない)みたいな話を聞いた記憶があったので、1章で書かれていた言葉の意味と形態に関して「何らかの」必然性が認められそうだ、というのはビックリした。
8章のほうは、他のオノマトペが持つ要素をモデルに学習させることで、新しいオノマトペについてもある程度意味が推測可能になる、というのを、「もふもふ」という比較的新しいオノマトペを例に出しながら書いてある。他のオノマトペだとどうなんだろう？とは思うものの、オノマトペの意味が形からある程度予測可能であるというのを見て、ちょっと興奮した。
読んでよかった。
