今日は久々に本を読んだ。
仏教語源散策……というとなんだか仰々しいが、まあなんということはなくて、日常で使っているような言葉(例えば、「人間」とか「縁起」とか)の語源を紐解きながら、仏教のキー・コンセプトを簡潔に説明してみましょう、という感じの本。
書いている人は仏教やインドの研究者なので、書いていることには信頼がおけると思う。また、各項目がだいたい(Kindle版だと)3〜4ページくらいでサクサク読めるし、その割には各項目でその語源や言葉の歴史、関連する仏教の教義といったことまで触れているので、内容も濃いのではないか。
個人的には、仏教のことはよくわからんけど、なんかいい入門書とかない? と聞かれた時におすすめする1冊になりそう。日常と専門書の間を繋ぐ、良い仏教入門書だと思う。
意外と面白かったので続編も読んでみたが、こっちもこっちで面白い。
ただ、この本の後半に入っている言葉は、日常生活では聞いたことがないようなものもいくつかあるので、あんまりよく知らない人にとってはちょっと辛いかも。
そしてこれらの本を読んだ人は……次の本として何をおすすめしよう?
個人的には、キリスト教と衝突しない範囲で仏教の教えや修行(瞑想とか)を抽出して「マインドフルネス」などの看板かけて商売している人の本を勧める気には全くなれないので、いい感じの仏教入門書が出てきてくれることを願うばかり。