今日はこの本を読んだ
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作家や研究者が「中世(鎌倉時代〜江戸時代)の鎌倉」をテーマに行った連続講演をまとめた本。なんと鎌倉女学院の創立100周年記念事業の一環らしい。こんなことできる学校があるんすねえ。
わたしは南北朝〜室町期の鎌倉のことをもっと知りたくてこの本を図書館で手に取ったんだけど、残念ながら読みたかった情報はあまり書いてなかった。
ただ、この中に入っていた「隠者の人生論 方丈記の世界」と「蘭渓道隆の画期性」いう論はかなり面白かった。
特に前者は方丈記を例に出しながら、「日本人の考え方」について触れているところがある。これがいい。わたしはてっきり、最近のいわゆる日常系アニメって、近代アメリカの自己啓発の流れに対するアンチテーゼから生まれてきたのかと思っていたんだけど、どうもこれは日本の伝統に属するものなのかもしれない。
つまり、考え方を少しズラして生きるということです。少し考え方を改め、「自分の一生はこれで良かったんじゃないか」、というような転換をする。
こういう考えのことね