シャツとソックスの日記

@shatsutosokks の日記帳です。

「「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明」を読んだ

今日はこの本を読んだ

 

いわゆる「イノベーションのジレンマ」を、経済学(とくに、産業組織論)のやり方でもう一度実証してみよう、という本。

ja.wikipedia.org

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具体的には「イノベーション」にまつわる経済学の理論をいくつか紹介した後、ある具体的な事例において、それらの理論がどれくらい現実を説明できそうかを検討する。その後、わかったことをもとにシミュレーションまで視野を広げていく、という感じの本。

あんまり堅苦しくなく比喩が多めな本なので、文系大学生どころか高校生でも読める本になってると思う。

 

個人的にはかなり面白かった。経済学入門もしくは産業組織論入門として、非常に楽しく読める本なのではないかなあ。

一般書ということで理論紹介のところでは厳密性を省略しているものの、それ以外のところでは論理と言いたいことが明確で、とてもついていきやすかったのが良い。

特に産業組織論が理論(マクロ・ミクロ)や実証(実験、データ分析)といった諸分野の絡まる複合的なところに位置している(らしい)ので、その奥深さの一端を垣間みたり、もっと勉強したくなったりしたかな。

 

この本を読んで、筋のいい問いを立て、問いを筋よく分解・展開し、解答に根拠を与えていく様子を一緒に辿って行けたら、経済学の面白さというのもより伝わるのではないでしょうか。学者の業績にはならなくても、素晴らしい本だと思った。