今日はこの本を読んだ。
アメリカにおける反知性主義の成り立ちとその担い手の歴史を紐解いていく本。
だいたいこんな感じのことが書いてある
- Q. 「アメリカにおける」反知性主義とはどういうものか、特徴は何か
- A. 字面から想像するような「知性に対する反発」ではなく「知性と結合した権威への反発」として捉えるべき、セクト的な運動であること
- Q. なぜ「アメリカにおける」反知性主義が大きな力を持ったのか
- Q. アメリカ的な反知性主義はどのような効果をもたらしたか
で、おもしろかったのか。
そりゃ面白いに決まっている。今すぐ読んだ方がいい
アカデミックな権威ではなく、自分で真理も選び取っていこう、自分にはそれができるはずだ。そういう信念が反知性主義を支えているということがよくわかった。そりゃトランプも大統領になるよなあ、と納得させられてしまう
日本にもこの流れはもうやってきていて、あとは日本独自の「反知性主義」が生まれるのを待つだけの段階なんだと思う。かつては三島由紀夫が(この本に書かれているような)反知性主義者として活動して切腹したけど、今の時代の担い手は誰なんだろう
行動だけでいえば1番近いのは立花孝志なんだろうけど、彼には自分を省みるという意味での知性が全く見られないからなー 万人受けする立花孝志がいつか登場したそのとき、どんな権威に殴りかかるのかは気になる
中山さんのこの発言を思い出すなあ
