シャツとソックスの日記

@shatsutosokks の日記帳です。

「勉強法の科学」を読んだ

今日はこの本を読んだ。

認知や知識が脳でどう処理されているのかについて入門的な内容を教えてくれる、いい本だと思う。

 

面白い? つまらない? と聞かれると……私にはそこまで面白い本ではなかった。

 

ただそれは、私が大学とかで心理学について少し勉強しており、この本から新しい知識を得ることが少なかったからこういう感想になった、ということは強調しておきたい。

心理学についての講義(特に認知心理、学習心理などの分野)を受けたことがない大学生以上の人には文句なくオススメできる本だ。あと勉強や研究に熱心な中高生にもオススメできると思う。

 

というのは、この本が認知、知識、動機づけ……といった、心理学における基本的なコンセプトに対する説明がされており、この分野に対して入門したい人にとって素晴らしい本になっていると思うから。

 

個人的には、人間が問題を認識して解決するまでに行われるステップとしてこの本で紹介されているものと、「入門コンピュータ科学」で書かれていたコンピュータがコードを認識して実行するまでのステップが似ているのがなんか面白かった。

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なんというか、コンピュータがコードを解析するやり方も人間が文章を解析するやり方も、似ているんだなあ……という実感が湧いたというか。そういう類似点に気づいてちょっと面白くなったかな。

 

「あと勉強や研究に熱心な中高生にもオススメできると思う」って書いたように、個人的にはこの本を中高生みんなに熱心にオススメするような感じではないんだけど、今自分がやっている「学習」ってなんなんだろう? って思っている人にはある程度オススメできる本だと思う。

本音を言えば中学、高校、大学のように学習を多くするような人たちみんなにオススメしたいんだけど、この本は別に即効性のある本ではないのが難しいんだよなー。

この本に書いてあることを知ってるのと知らないのとでは大きな違いになるんだけど、かといって万人にオススメできるようなものではないというか。