なんとなくだけれど、今の仕事を始めてから、世界がどんどん狭くなっていっている気がする。
誰かに会いに出かけたり、誰かに誘われたり……といったことは徐々に減ってきて、今ではほぼなくなった。
だからこそ、本やインターネットでいろいろな人の考えや作ったものに触れているわけだけれど、そのような一方向的なコミュニケーションだけで良いのだろうか? 私はどんどん、狭い部屋の中だけで生きているようになっているのではないか?
と、思うことが増えた。
狭い部屋に閉じ篭もるうちに、どんどん手が届く範囲が狭くなり、私にとっての世界が小さくなっていって……たぶんいつか、私にとっての世界はたった1つの部屋になるんだろうか。
そこはたしかに私の城だけれど、その外では全く安心できなくなる日が来るのかもしれない。
その時、私のそばには何があるんだろう? それはわからない。
でも、その時になって初めて、自分を狂うまで見つめることができるような、そんな救いがあるような気もする。