シャツとソックスの日記

@shatsutosokks の日記帳です。

岡田麿里監督の新作見てきたし、「true tears」を見直してみた

今日は「true tears」を見直していた。

 

www.truetears.jp

 

animestore.docomo.ne.jp

 

仲上眞一郎は、北陸地方のどこかにある造り酒屋の1人息子である。彼は東京から転校してきた石動乃絵という少女と出会う。2人が接近するところから物語は始まり、眞一郎の幼馴染2人(女)(とついでに親友1人)を巻き込みながら、話は進んでいく……という感じ。

 

以降、ネタバレあり。

 

 

正直好きか嫌いかでいうと……嫌いなほうの作品だった。愛らしいキャラクターが、私にとって好きじゃないことをしている感じ。

 

なのにわざわざ見直した理由は、やっていることが岡田麿里監督の最新作である「アリスとテレスのまぼろし工場」に似ているような気がしたから。なんというか、どっちも悲しみを取り戻す話だと思う。

 

shatsutosokks.hatenadiary.com

 

true tears では、乃絵が人を好きになり、傷ついて、変わっていく過程が描かれている。そういう意味で、私は true tears のことを石動乃絵という人間が大人になる話だと思って見ていた。で、アリスとテレスのまぼろし工場も、なんか似たような話だった気がする。

 

別に似たような話をすること自体は好きでも嫌いでもなんでもない。ただ私は、岡田麿里作品を見ているとキャラクターを見ていると、彼ら彼女らに嫉妬したり、「どうしてそんなに大人になりたいの?」と茶々を入れたくなってしまう。どうして自分を傷つけてまで他人と関係を結びたがるのかわからないし、そこまで大人になることが良いことだとは思えない。

 

特に true tears でいうと、私は仲上眞一郎が大嫌いだ。はっきり言ってこの作品のことを好きになれないのは、彼の存在が大きい。

 

眞一郎は生まれてからずっと、選ばれる側の立場だ。地元の名士の1人息子として生まれ、友達に恵まれる。家族の仲もいい。そんな人間が、好きになった女に振り向いてもらえなくてぴえん🥺とかやってるのを見ると、本当にボコボコにしたくなる。

人から選ばれるというのは、それだけでめちゃくちゃ幸運なことなのに。その幸運をぶん投げようとしている人間を見ると、私は無性に腹が立つ。

 

とまあ、ここまで話が好きじゃないとか眞一郎が嫌いとか散々言ってきたけど、もちろんいいところもある。

 

特に、眞一郎の幼馴染である比呂美は結構好きなキャラクターだ。彼女みたいな自分の持っているもの全部を使ってくるタイプの人が好きすぎるだけで、比呂美のどこがいいという話をするわけではないのがちょっと残念だけど。

 

比呂美で個人的に印象に残ったシーンは、2つある。

12話のお祭りのところで、やってきた愛子(もう1人の眞一郎の幼馴染)に対して「私が眞一郎くんの彼女ですから」っていう場面。あそこは本当にカッコよかった。

それから、13話で自分の部屋に眞一郎を招いて、「いいよ」って言う場面。あそこも自分なりに考えて、持っているものを使おうとしている比呂美がカッコよく見えた。

 

岡田麿里監督作品や脚本作品は true tears とか「凪のあすから」くらいしか見たのを覚えてないけど、そのうち「さよならの朝に約束の花をかざろう」あたりも見たいねい