最近はこれを読んでた。
日本語と英語は当然違う言語だ。それぞれの言語の背景には文化がある。日本語で考えるときと英語で考える時とでは、少し違う部分が動く。
その違いを「個」「つながり」「対等」というキーワードで整理したのがこの本。けっこう面白く、参考になる本だった。まあ、ある程度英語ができる人……というか、大学受験レベルの知識は残ってる人むけの本ではあるけど。
英語を喋る時にこういう考えが大事であることは私が身をもって体験していることでもあるので、英語を使って英語ネイティブスピーカーと喋る時にはこういう感覚を身につけておいた方がいい、という本書の主張は非常に納得できる。
英語学習者のみんなそれぞれが、提示されたキーワードのどれがいまいち掴めていないからコミュニケーションがうまくいかないんだろう? と考えられたらいいなあと思う。
ちなみに私は、もうほんっっっっっっっっっと〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜に!「つながり」が苦手だ。どういうことかというと「私とあなたがつながっている」という(英語における)建前を、コミュニケーションの場で出せないということ。
この本にも書かれているように、英語は例えば「聞かれたことにちょっと足す」とか「長い会話を好む」といった傾向がある(個人的にも同意する)。私はどうしてもこれが使いこなせない。
だってさー、「うどん何玉食べる?」って聞かれたら「1玉で!」だけでいいじゃん、って思っちゃうんだよね、私は。
でも英語だと「今日は1玉かな〜 実は昼にチーズ牛丼キングサイズをすき家で食べちゃってさー、お腹がまだいっぱいなんだよ。今日は全然運動もしてないしね〜」くらい言っといたほうがいいわけで(そのほうが望ましいコミュニケーションとなるケースが多い)。そこまで言いたいことないんだよね、ふつう。
もちろんこれは私の英語力がまだポンコツなせいもあるけど(なんならこっちのほうが影響大)、それ以上に「聞かれたことに答えたんだから、会話としては問題ないでしょ?」という気持ちになってしまう。
英語に論理は関係ありません。英語ネイティブは、ただただ、体験したこと、見たことを、時系列でだらだらだらだらだらだらだらと語ります。論理、理屈、展開などを考えていると緊張して英語が話せなくなるので注意。英語ネイティブは日本の子供かお年寄りと同じ発想で話します。
— JEANAとKAZ先生(英語喉®︎) (@eigonodo) March 19, 2021
↑さすがにこれはは極論だと思うけど、こう言いたい気持ちもわかる
だらだら喋るの本当に苦痛なんだよな〜〜
私の個人的意識から「つながり」にフォーカスしすぎてしまったけど、それ以外にも読んで発見のある本だと思う。おすすめ。
それにしても日本でも英語を使っていく機会が増えていると思うけど、これが日本語に与えるどう影響を与えるんだろう? とちょっと気になった。
本書に書かれているように日本語と英語は結構異なった、逐語的な置き換えでは翻訳不可能な要素を互いに持っているわけで。英語が持つそういった要素が日本語側に流入していくと、日本語はどう変わるんだろう