今日はこの本を読んだ
英語教育に従事してきた筆者が、だいたい
- 今の(2011年当時)英語教育における問題はなんなのか
- 新しい英語教育の目的とはなんなのか(「国際共通語としての英語」を習得しよう)
- 「コミュニケーション」のための英語とは
の3点を軸に話をしていく本。
なんだかんだ、割と面白かった。
私は英語教育政策については全然興味がないので、書いていることの軸のうち 2/3 はどうでもよかったんだけど、
- 「コミュニケーション」のための英語とは
についてのところは楽しく読めた。
特に良かったのは、このあたり。「言いたいこと」があるからコミュニケーションを通して相手に伝えようとする、ということが、意外とぬけがちなんだよね。
“では、ダライ・ラマのように、自分の英語を使いこなすには、どうしたら良いのでしょう。 乱暴な言い方をすれば、英語という言語の基本さえ学んでおけば、あとは話すべき内容を持っていることが決め手です。そして次に重要なのが、自分が考えていること、言いたいことを、口に出して表現するのをいとわない意欲です。”
— 国際共通語としての英語 (講談社現代新書) by 鳥飼玖美子
https://a.co/0H2pYBC
個人的には、こことか「わかってはいたけど目を背けていたこと」にぐさっと指摘されたような気がして、次のページに2日くらい進めなかった。
“対話は、キャッチボールでなければ続きません。投げられたら、投げ返すのが、対話なのです。”
— 国際共通語としての英語 (講談社現代新書) by 鳥飼玖美子
https://a.co/jaffIuP
本当はコミュニケーションって、すごく高度なことなんだよねえ。コミュニケーションのための英語っていうけど、コミュニケーションって「hello, how are you」で終わりじゃないんだよねえ。すごく大変なことなんだっていうのはすごく身に染みる。
割とお勧めできる本。