シャツとソックスの日記

@shatsutosokks の日記帳です。

2023/02/23「「小説 帝銀事件」を読んだ」

間違えて投稿してしまった。最近こんなんばっかなので気をつけます。
 
今日はこの本を読んだ。
戦後間もない頃に起こった、「帝銀事件」についての本だ。

 

帝銀事件って、どんな事件?というのは、まあ、Wikipediaの記事でも読んでほしい。

正直、帝銀事件について調べたければ、本を読むよりこっちの記事にアクセスすることをオススメする。

ja.wikipedia.org

 

この本で個人的に興味深かったのは、事件への清張の推理より、新聞などの報道のやり方と警察・検察の動きの方だった。

 

事件について報道する新聞のやり方は、現在のマスコミ報道で問題だと言われる点と何ら変わっていなかったのが面白かった。報道を過熱させてプライバシーが疎かになるあたりとか、警察の発表をそのまま流して「こいつが犯人なんだ」という空気を作り出すのとか。

今は帝銀事件当時と比べたら改善されているのだろうが、根本解決したとまではとてもいえないだろうし、マスコミに対する認知を修正しないといけないよな……と思った。

当時も今も、報道の公益性・公共性と私企業としての収益性がどうしても結びついてしまうからこういう状況になっているのだろうし、それは今後も変わらない。マスコミとはそういうものだ、と思って、自分たちの方で違う見方をするほうが建設的な気がする。

 

警察や検察の動きというのは、「こいつが犯人だ」となればマスコミだって使うし、いろいろな手段を使って「そういうこと」にしようとする動きのことだ。もし私がこういう目にあったら? と考えると、本当に恐ろしかった。

似たようなことをWinny本を読んだ時にも感じたが、警察や検察に目をつけられてしまうと、抵抗するのはとても難しい。それがよくわかった。