今日はこの本を読んだ。
舞台はヴィクトリア朝のイングランド、だいたい1900年になるかならないかといった時代。
そこでは、無政府主義者による秘密結社が組織されていた。
それに対抗するために組織された秘密警察の要員が、いろいろあってその秘密結社に潜入して……というのがおおまかな筋になる。
で、この本だけど、びっくりするほどつまらなかった。今年読んだ本の中でダントツに面白くない。
構成には全体的にひねりがない。
それに、大真面目にバカなことをやっている人に特有の、なんというか……不条理な雰囲気を文章から感じてしまう。言っていることは大袈裟で、中身は空っぽ。偏見に満ち溢れている。エンタメとはとても呼べない。呼びたくない。
読んでいて、たぶん著者は「懐疑」を打ち破りたい、その打ち破る力はキリスト教である、というようなことが言いたいのかなあと思ったが、それにしてももう少し面白くそれを伝えることはできないものか。
怒りすぎて何が言いたいのかよくわからなくなってきたけど、
・エンタメとしては駄作
・主張としては受け入れられない
そんな感じの本だ。
こんなものを名作だと持ち上げるのもどうかしていると思う。