今日はこの本を読んだ。
めちゃくちゃいい本だった。もう手遅れになってるかもしれないが、今からでも読んだ方がいい本かも。おすすめ。
2015年前後に生産人口だった世代を対象に、2つの調査が行われた。その調査の結果をもとに日本社会を支える8つの層を可視化し、日本社会に見える分断の兆しを捉えようとした本だ。
重点的に指摘されていたのが、現在の日本社会では「非大卒の若年(20代〜30代)男性」層が不当な状態に置かれている、というところ。
この層は数が減っているとはいえ依然としてかなりの数が存在しており、そこを無視した政治が行われているのは不平等ではないか、もっと彼らのことを考えた政治をするべきだ、というのが、本書の主張になる。
何より問題なのは、そういった層が存在していることすら、他の社会階層(特に大卒者)からは認識されていないか、認識されていたとしても不愉快な存在というカテゴリに入っているということ。
ちょうど最近、こういう話もありましたね。
【悲報】元mixiのCEO、選民意識が酷いと話題に pic.twitter.com/44PIKMBFGN
— 𝓞𝓶𝓸𝓬𝓱𝓲 (@ib_kiri) January 7, 2024
しかしまあ、カズオ・イシグロの「縦の旅行」の話があった時にも思ったけど、実際問題として、こういう違いをある程度でいいから理解するにはどうしたらいいんでしょうかね。よくわからない。
そういう、不当に扱われている層が存在していることだけは忘れないでいたいものだけど。