私が最近聞いている唯一の日本語ラジオが、「宮下草薙の15分」という文化放送でやっている番組だ。
これは金曜の夜 26:45(土曜午前2:45)から15分間、お笑いコンビの「宮下草薙」(宮下と草薙が組んでいるので宮下草薙)がやっている番組で、なんだか面白い。
その「なんだか面白い」というのと、もし聞き逃してもSpotifyやAppleのポッドキャストに公式がアップロードしてくれるという手軽さとで、約2年半くらい聞き続けている。ちなみにポッドキャストでは過去の番組、それこそ放送第1回でも聞けるので、今から全部聞く!というのもできる。
↓ここからすぐ聞ける。宮下草薙なのに、この写真では左が草薙で右が宮下。そうなった理由はWikipediaに書いてあった。
どこが面白いのか
と考えてみると、宮下草薙の2人自身の面白さと、それを引き出す番組構成というのがある。
番組構成の特徴は、シンプルな立て付けだ。
番組冒頭でだいたいトークテーマ決めをするが、15分という番組時間ではそのテーマが終わったら番組が終わることも多いので、1つのネタを聞いているような気分になる。
1つの放送回で(だいたい)1つのトークテーマをやるだけで番組が成立するシンプルさゆえに、30分以上のラジオでよくあるような番組内のコーナーはほぼない。
一般的なラジオではコーナーの役割であるリスナーとパーソナリティ(宮下草薙)の間での関係性構築は、頻出のトークテーマがカバーしているように思う。
繰り返し出てくるトークテーマによってパーソナリティとリスナーは同じ話題を共有でき、そこにコミュニケーションの余地が生まれているのも面白い。
ちょっと話がずれてしまったが、要するにこの番組はシンプルで、宮下草薙が15分間喋り続けるだけの番組だ(実際の番組でもそう言っている)。
また、そこから宮下草薙の面白さが引き出されている。それぞれ個性のある2人ではあるが、その性格がダイレクトに乗っているように私(リスナー)には感じられ、楽しく聞ける。草薙はネガティブだったり、言葉がうまく出てこなかったり、ごく稀にお笑い芸人なのかわからないくらいスベっていたりするが面白い。宮下はそういう草薙の面白さを引き出すのが上手いし、屁理屈がよく出てくるし、草薙とは違った面白さがある。
そういった2人のことがよくわかるしかけになっているラジオだと思う。
(まあ、素の2人が出ているからか、たまに喧嘩になったりするが……)
おすすめの放送回はあるにはあるが、最新の回(この日記を書いた時点で最新の回である、「続・転売ヤー対策」(第160回))を聞いてみれば2人がどういう性格をしているのか、どういう番組なのかはわかるし、基本的にリスナーが抱いたその印象に変化はない。
強いておすすめ(というか、私が好きで今パッと思い出せる回)をあげるなら、
#145「もしゾンビになったら」 - 宮下草薙の15分 | Podcast on Spotify
#114「第1回フードコートドラフト会議」 - 宮下草薙の15分 | Podcast on Spotify
#70 「おでんを武器にするなら」 - 宮下草薙の15分 | Podcast on Spotify
#61 「Ninjump」 - 宮下草薙の15分 | Podcast on Spotify
あたりか。草薙オブザイヤーやテスラの回も面白いけど。
聞いていて1回でもクスっと笑ったら、この番組を聴き続けるのに向いていると思うし、そこから遡って聞くのが1番いいと思う。そんな感じ。