ブラック・ジャックの連載開始50年というタイミングで、ブラック・ジャックが持つテーマ性や連載への過程を取り扱った番組だ。
ここ最近テレビを少し見るようになったのもあって(そうじゃないとインプットが涸れてしまうので)、その流れで見たんだけど、結構面白かった。
特にブラック・ジャックのテーマである、医療行為が持つ暴力性……というか、意思を他人に押し付ける行為の是非をこの番組でも取りあげていたのがとても良かった。医学によって危機にある人を救うこともできるし、生きている人を殺すこともできる。私がブラック・ジャックを好きな理由も、その行為が持つ重要性といったところにちゃんと目を向けていたところだから、なんだか似たようなテーマが取り上げられていて嬉しかった。
私は命が無条件に大切なのではなくて、どう扱うのかが大切なんだ、という考えを持っているけれど、そういう目で見てもブラック・ジャックから得るものというのはとってもあるよなー
あと、この番組の中ではブラック・ジャックを
- 編集者の視点
- 読者の視点
- 作り手の視点
からみているけど、たしかにこれだけあれば抜けとか漏れはないなあという気がした。
ただ、作り手の視点として大林宣彦が出ているのにはちょっと笑っちゃった。手塚世代というにはちょっと離れすぎているような……ただ、言っていること自体はそうかも? と思う部分もあったけど。
あと編集者の視点から話をするところのナレーションで当時のチャンピオンの売り上げは低迷していたって言ってたけど、ドカベンやキューティーハニーや日本沈没が載っていて売り上げが低迷するって、どういうことなんだよ……と思ってたりした。まあドカベン以外読んだことないけど。
個人的にはかなり面白かった。
ちなみに10月18日(水) 午前0:05 〜 午前0:50 から再放送予定らしいので、よければ見てみてほしい。オススメ。