このツイートが話題になっている。
一橋大学法学部卒業の現役弁護士の先輩と飲んでたんだけど、「勉強するコツは?」と聞いたら「そりゃぁ、受かるわ」と思ってしまった。
— 秀吉 (@Top1Salesisart) May 6, 2023
まず勉強する順番が違うと。
①教科書を読む
②問題集を解く
③回答を読む
これではダメだし、「教科書は先に絶対読まない」とのこと。なんで?って話。…
上のツイートで言われているサイクル
- 問題集を解く
- 回答を読む
- 回答を読んでもわからなければ教科書を読む
は、試験に合格したいだけなら効率のいい方法だ、と私も思う。ただ、もっと効率を良くできるし、戦術と戦略の話はそれっぽいこと言うてるだけに聞こえる(個人の感想)。
あと、勉強は勝ち負けじゃない(試験の合格・不合格を勝ち負けと言い換えたくなる気持ちはわかるが)。
まず、最速で合格したいなら問題集じゃなくて過去問を解くべきだ。
過去問には作問者が問いたいことが入っているわけで、「傾向を予想してみました!」みたいな問題集よりずっと役に立つ(つーか、そんな予想が当たったって言ってもまぐれでしょ。そこが元ツイで「おいおい」ってなるところなんだよな)。
問題集は過去問が手に入らない時の代替手段でしかない。
過去問を解いたら、自分の今の状況がわかる。そして合格点から考えて、自分のどこを伸ばせば合格できるのかを理解しよう。
例えば100点満点の試験で60点をとれば合格する試験を受けるとする。全部筆記で、大問は3つ、大問の配点がそれぞれ30点、30点、40点だとする。
その試験に受かるために、自分の目標点を設定しよう。自分の過去問を解いた点数を見たり、問われている領域を見たりして、この点数を決める。例えば、安全のために余分をとって、各大問で25点、25点、20点の70点をとろう、というふうにする。
こうした後で、
- 問題集(過去問)を解く
- 回答を読む
- 回答を読んでもわからなければ教科書を読む
このサイクルを回す。その際にも目的から考えて解くことが大切だ。今回例に出している試験では大問1と大問2で約8割をとる想定になっているので、そこはけっこうなんでも答えられるようにきっちり勉強した方がいいし、逆に大問3は5割なので、まあ、その、、、なんとかなる。
みたいな、優先順位をつけて取り組むのが大事だ。時間は有限だし。
ちなみに、上に書いた方法で私は大学受験とか英検1級とかIT系の資格とかに合格している(あれ、ここが言いたいだけなんじゃね?)。日記に書いてるのは以下の2つだけだけど。
2022/12/2「英検1級合格した!」 - シャツとソックスの日記
Google Cloud Professional Machine Learning Engineerに合格した - シャツとソックスの日記
ほんとうに「試験に受かりたい」だけなら、しかも最短ルートで合格したいなら、ここに書いたことが最も効率のいい方法だと私は信じているが、そんなモチベーションで勉強する人は稀だとも思う(そこまでして受かりたいですか? なんで? 本当に?)。
あとこの方式は
- それなりにメジャーな試験じゃないと役に立たない
- 例えば、以下のようなケースでは対策が難しいかも
- 過去問や対策本があまり出回っていない
- 開始されてから日が浅いとか、その試験の対策教材を作っても儲からないとか……そういう試験もある
- 過去問が公開されていない
- 模擬問題でがんばろう
- 合格点が回によって変わる
- まあ、これに関してはある程度安全圏を持って合格点を設定すればなんとかなると思う
- 過去問や対策本があまり出回っていない
- 例えば、以下のようなケースでは対策が難しいかも
- 役に立つ知識になるか、と言われると怪しい
- 結局のところ、試験を「うまくやる」テクニックでしかない
- 知識を体得し使いこなすには、教科書を読んで理解して、その理解を確認して、というフィードバックのサイクルを回す方がよいと思う。辛いけど
といったデメリットもある。
まあ、目的を第一に考えて手段を選ぶことをおすすめしたい。これが1番言いたいことだなあ。