今日はこれを見ていた。
レジー・ジャクソンの野球人生をたどるドキュメンタリーだ。
けっこう面白かった。
レジーの野球人生をたどる……といっても、単に「あの打席ではどんなこと考えてたんですか?」みたいな質問ばかりで構成されているドキュメンタリーではない。
彼をテーマに、メジャーリーグにおける黒人プレーヤーがどういう扱いをされてきたのか、ということを取り上げている時間のほうが圧倒的に長かった。
まだレジーがマイナーリーガーだったころ、南部では人種によって使える場所が決まっていた。そのころから時間は経ったけど、いまだに人種による差別はアメリカ社会に残っている。それに対してどういうことができるだろう? というのがテーマになっているようだ。
この作品で取り上げられていて個人的にびっくりしたんだけど、メジャーリーグの球団を所有しているオーナーに、黒人って全然いない。株式の数%や共同で所有している中に1人黒人がいる、というのでさえ、マーリンズ(ジーター)とドジャース(マジック・ジョンソン)の2つだけだ。残りの28チームは企業か裕福な白人が所有している。
選手として活躍した黒人はたくさんいるのに、多数派オーナーとして球団を所有している黒人はいないし、監督として指揮をとっているのだってアストロズのダスティ・ベイカーとドジャースのデーブ・ロバーツしかいない。
普段 MLB をよく見ているはずの私が、そんな不均衡があることに気づかなかった、というのにびっくりしたし、自分にがっかりした。