最近、Amazonプライムにあるサッカードキュメンタリーの、Good Rivalsを見ている。サッカーを軸に、アメリカとメキシコの関係を追いかける番組だ。
アメリカ - メキシコ関係という、さまざまな背景をもって語れそうなテーマに対して、サッカーを切り口にするのは新しいな〜と思った。
個人的に、アメフトやバスケといったスポーツが強い中で、サッカー文化がどんなふうにアメリカに根付いていったんだろう? というのは気になっていたので、楽しく見れている。
それはそれとして。
こういうふうに、サッカー(まあ他のスポーツでもいい)が国やコミュニティの文化に根付きつつ、プロスポーツとして興行にもなっている……というのは、ヨーロッパやアメリカ特有のことじゃないか? という気がしている。
例えば明日、読売ジャイアンツが破産し、アマチュア球団の東京ジャイアンツが東京ドームを本拠地にして社会人チームとかと野球します!と言われた時に、巨人ファンがどれくらいついていくんだろう……というような。
ヨーロッパでサッカークラブが破産した時、もちろんクラブの統廃合や降格、法人格の消滅なんてことはあったけど、ホームタウンやサポーターとの繋がりによって再出発したクラブは同じものとして扱われている例がある。フィオレンティーナとか。ナポリとか。
90年代のフィオレンティーナ、マラドーナがいたころのナポリと現在の両者は、厳密にいえば異なっているけど、もはや誰もそんなことは気にしていない。あの頃と同じフィオ、同じナポリ……って認識だと思う。一般的には。
そんなふうなスポーツの根付き方をする日が、日本にもくるんだろうか?
オーナーやチームの形に対してついていく、みたいなスタイルではなく、何もかも変わっても俺たちファンだけは変わらない、クラブを1番愛しているのは俺たちだ……と言い切ってしまえる連中がゴロゴロいるような、そんな根付き方。
見たいような、見たくないような。