ARIAのアニメ第3期、ARIA The ORIGIANTIONを見た。
火星をテラフォーミングしてできた惑星「アクア」にある、「ネオ・ヴェネツィア」。そこでプリマ(一人前)のウンディーネを目指す……というお話の、原作最後までをアニメ化した作品になる。
本当に素敵なアニメだった。誰かの背中を押すような、押した先にあるものなんて大丈夫だって語りかけるような、そんなアニメだと思う。
ネタバレあり。
本当に面白かった。ARIAという作品は、原作まんがとアニメが同じ方向を向いて作り上げた、1つの傑作だと思う。
今回のアニメも、これまでのARIAのお話のように、キャラクターたちが素敵なことを見つけていくという側面を持っている。
ただ、特にこのシリーズでは「灯里・藍華・アリスの3人がプリマになったら、3人の関係性はどうなるか」という点を見据えたお話が多かったと思う。
まあこれはアニメ1期11話(原作まんがだと……何巻だっけ、5巻か6巻くらいだと思う)「オレンジな日々」で描かれていたテーマでもある。「時間が経ち、成長すれば、今までの関係ではいられなくなる」という事実が、波のように寄せて、引いて、最終的にクライマックスに至るまで、丁寧に描かれていた。
この丁寧さは本当にいい点だったし、何度見てもその良さは消えないと思っている。
最終的に物語は「みんながプリマになった後」を迎えて、ARIAカンパニーにはアイが入社するところで終わる。
ここで、ARIAカンパニーの制服に袖を通し、朝ごはんを食べるアイを見つめて、「ちょっと嬉しいだけ」と言う灯里が本当に好き。
アリシアさんと同じ場面で同じことを言っている、というのが嬉しい。それは、脈々と受け継がれるARIAカンパニーの流れがこれからも続くことを明らかに示し、これからもアクア、ネオ・ヴェネツィアで素敵な出会いが起こり続けるというのを意味しているから。
個人的に印象に残ったのは4話と8話。
特に4話は、原作でもかなり好きなエピソードである渡し船の話だ。
この話は作画がめちゃくちゃ良くて、個人的にはOPの舟が動く様で「なんか今までと違う絵だぞ……」となった。
後で調べてみるとこの回は作画の良い回として特に有名で、キャラクターの作画、特にアリシアさんのものについては、後々もお手本にするように言われた回なんだとか。私はそっちには全然気が付かなかったが。
これもなんだか4話のように作画が良い……と感じた。
なんだか動きや視線のリアルさがあったような気がして、これも原画スタッフは同じなのかなーと思ったら、井上さん(4話の原画)は入ってなかった。
アリスとアテナの関係性って、たまに甘えを感じる時もあるんだけど、今回のような描かれ方は好きだ。
でも1番好きなのは、最終話で灯里のことを「私のアクアマリン」って呼ぶアリシアさんですね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
過去のシリーズへの感想
2023/02/10「ARIA The ANIMATION」 - シャツとソックスの日記
2023/03/22「「ARIA The NATURAL」を見た」 - シャツとソックスの日記
2023/03/29「ARIA The OVA 〜ARIETTA〜を見た」 - シャツとソックスの日記
こうしてみると、シリーズ全部通して見るのにめちゃくちゃ時間かかってるな〜