今週は ARIAの第1期を見た。いやーーー、面白い!!!
どういうアニメか?
テラフォーミングされた星「アクア」の都市、「ネオ・ヴェネツィア」。その名の通り、地球のヴェネツィアのように水に包まれた街で、ランドマークもヴェネツィアと同じ名前、同じ形をしている。
そこでは、ゴンドラと呼ばれる小舟が観光や日常の足に使われており、観光用のゴンドラには「ウンディーネ」と呼ばれる水先案内人がつく。
話の中心人物である、灯里、藍華、アリスの3人は、それぞれ1人前のウンディーネになるべく練習しながら、日々を過ごしている……というのが大まかな筋になる。
もう先に上で言ってしまったが、これは文句なく面白い、とても手間がかかったアニメだった。
音響と1話ごとのストーリーが特に良かったと思う。
様々なシーンでBGMが使われているが、その種類の豊富さと音楽自体の良さが、お話を盛り上げるのにいい働きをしていた。どこのシーンにどのBGMを使うのか、考えられているなあと感じた。
ストーリーも、1話1話で完結していくタイプでありながら、アイちゃんへのメールという縦軸がそれぞれのお話をつなげていた。その意味で、最終話でアイちゃんがまた出てくるのも非常によかった。
人間関係やそこで生まれる気持ちにフォーカスをあてた、本当に「いい」アニメだったと思う。
特におすすめの回は2つある。
1つめは8話「8A「その憂鬱な社長ったら…」 / 8B「その イケてるヒーローってば…」」だ。
この回はすごくて、上であげたメインキャラ3人やその師匠格に当たるアリシア・あきら・アテナといったキャラクターは出てこない。メインで出てくるのは、愛らしいアリア社長(ウンディーネとして灯里が働いている会社の社長)というキャラクターのみだ。
(根拠あって)社長は猫なので、「ぷい」と「にゅ」とそれらの組み合わせた語彙しか喋ることができない。まず、そんなキャラクターが20分間のアニメ本編中にメインを張っているのがおもろい。
そしてアリア社長を中心にしながらお話を進めるためなのか、この回は背景にマンガのモノローグみたいな感じでセリフがモロに描かれたり、演出も変わっていてよかった。もともとの音響とストーリーの良さに加えて、この回に独自のポイントがあったことも心に残った理由だ。
そして、2つめは「その オレンジの日々を…」だ。
私は、いずれ終わらねばならなかったり、変わらねばならなかったりする、そんな関係性が大好きだ。
学園ものにしろ死神ドットコム(まんがタイムKRコミックス 全2巻)にしろ、そういうところが好きなのだが、この「その オレンジの日々を…」という回では、ARIAというアニメでもそういう関係性があるのがわかる。
灯里、藍華、アリスの3人は、今は1人前を目指して一緒に練習をしている。でも、1人前になったら、3人の関係性はどうなってしまうのだろう? という疑問に答える回なのだ。
いやー、面白かった。2期も見よーっと。
それにしても、今年は佐藤順一ふりかえりイヤーになってるな
たまゆらも見たし。