今日はこの本を読んだ。
皮膚という、人間の身体で最大の大きさと重さを持つ臓器について語る本で、皮膚が持っているメカニズムを紹介するのが目的になっている。頭から終わりまで100ページくらいなので、サクッと読めるサイズだ。
「皮膚のメカニズム」それだけ聞くとつまらなさそうに聞こえるかもしれないが(ぶっちゃけ私はそうだった)、タイトルから想像していたより断然面白い。
今までの私は皮膚のことを全然知らなかったんだな……というのが、よくわかる本だ。
皮膚の役割といえば。例えば熱いものに触れた時に熱いと感じたり、何かに触れたらその感覚を脳に伝えたりするくらいだと思っていた。
そんなふうに、皮膚は単なる感覚器というか、受動的なものだと思っていたんだけど、それが全然違う、ということがわかる。
皮膚を構成している細胞が興奮したり抑制されたりするのを通して、皮膚だけで自動的に処理を変えることや、皮膚の中を電気が通っていることなんて、この本を読むまで知らなかった。
皮膚って奥深いし、まだまだわかっていないことがたくさんある……というのがよく伝わってきた。
しいていえば、筆者が東洋医学で病気を治した経験がある(らしい)からなのか、東洋医学推しがちょっと鼻につくことはつくが、それはそれとしてこの本は読んで良かった。ちょっとおすすめ。